ホーム > 学習院公式ブログ

bl170901.jpg

【Vol.10の内容】
■学習院院歌原曲とのご縁、想い
   (尚美学園大学講師・学習院大学応援団吹奏楽部指揮者 萩谷克己)  
■華族女学校の女性スポーツ教育
  -アーカイブズ資料から読み解く近代日本における先駆的・啓蒙的展開-
   (学習院女子大学教授 荒井啓子)
■初等科勅額の修理について
   (学習院アーカイブズ 桑尾光太郎)
■主な活動(2017年2月~6月)

ニューズレターは、学習院アーカイブズの活動を学内外の皆様に
ご理解いただくため、年2回発行しています。
Webでの閲覧も可能です。下記URLからご覧ください。
http://www.gakushuin.ac.jp/ad/archives/news.html

学習院アーカイブズに関するホームページはこちらから

学習院が保有する校外施設のひとつ、
栃木県にある日光光徳小屋管理人の三樹さんから
8月のお便りが届きましたのでご紹介します。

***********************************************************

今年の奥日光の夏は雨の日が続き、
関東地方が梅雨明け宣言されてからも一日中青空が広がる日がなく、
一時的に太陽が顔を出していてもすぐに雨模様になってしまいます。

戦場ヶ原を走る国道120号線からも夏らしい景色を見ることがありませんでした。
そして、ついに気温も30度を超えることなく夏が終わりそうです。

bl170831_001.jpg
三本松から見える男体山も雲の中。
bl170831_002.jpg
奥に望める日光白根山も雲の中。
ホザキシモツケやアザミは終わり、黄色いマツヨイグサの周りにはススキが出始めました。

今月は、菖蒲ヶ浜にある「さかなと森の観察園」が
8月に無料の一般公開デーを開催していましたので紹介いたします。
ここは国立研究開発法人 水産研究・教育機構の広報施設で、
中禅寺湖にいる「さけ・ます類」やキャビアで知られるチョウザメの観察ができ、
私たちも初めて訪れました。

bl170831_003.jpg
夏休み中とあり、多くの子どもたちが来ていました。
bl170831_004.jpg
展示水槽のヒメマス。産卵期になると赤く婚姻色(こんいんしょく)になり、
奥日光では木々より一足早く秋の訪れを告げるのだそうです。
bl170831_005.jpg
展示水槽のブラウントラウト。体の横に赤と黒の斑点が特徴のサケ科ですが、
実は小屋の脇の小川にも30cm程のブラウントラウトが住み着いているんです。
bl170831_006.jpg
飼育池にいるニジマスやレイクトラウトにエサやりをするコーナーがあります。
bl170831_007.jpg
魚たちにタッチできるコーナーもあり、初めてチョウザメにさわってみました。
まさしくサメ肌でザラザラです。

他にも、ヒメマス採卵実演やおさかなお話会、研究所ツアー、
おさかな博士クイズなどのイベントがあり、
この施設の歴史も知ることが出来て楽しかったです。
普段は大人300円、子ども100円で入れます。

------------------------------

今月のゼミ・サークル紹介は3つのゼミとサークルが1つです。

まず、毎年光徳小屋でゼミ合宿をされている、
理学部物理学科の荒川研究室(指導教員:荒川一郎教授)です。
3泊4日かけて皆さん熱心に研究発表されていました。

bl170831_008.jpg
小屋での朝食風景。しっかり食べて頭に栄養を蓄えましょう!
bl170831_009.jpg
荒川研究室の皆さん16名。

次に、文学部英語英米文化学科の冨田ゼミ(指導教員:冨田祐一教授)です。
初めての光徳小屋利用で1泊2日され、文学部らしく女子が多く華やかでした。
次回はできれば2~3泊されて、奥日光を楽しまれてください。

bl170831_010.jpg
冨田ゼミの皆さん17名。

そして、やはり初めて利用していただいた
理学部生命科学科の阿形研究室(指導教員:阿形清和教授)です。
研究室のテーマでもある再生生物学のフィールド研究で、
奥日光のサンショウウオやプラナリアの生態調査をされていました。

プラナリアは私も初めて知るもので、採取したものを見せていただき、
このような生物が身近にいることに驚きました。

bl170831_011.jpg
ガラスシャーレーに入れられたプラナリア。3つの個体がいるのが分かりますか。
よく見ると頭部分にはカワイイ目があります(目が複数のものもあるとの事です)。
「プラナリア」を検索してみると興味ある生態を知ることが出来ます。切っても切ってもプラナリア!

bl170831_012.jpg
阿形研究室の皆さん17名。プラナリアを見せていただいたり、
サンショウウオのお話を聞き、再生生物に興味がわきました。ありがとうございました。

サークル紹介は自転車同好会です。
メンバーの中には昨年から続いて小屋に来るのが3回目の方もいらっしゃいます。
今回はあいにくの天気で濃い霧や雨にも降られましたが、
2日目には光徳小屋~いろは坂下り~霧降高原~栗山~奥鬼怒林道~山王林道~光徳の
ヒルクライム中心の100キロコースもこなし、3泊4日の合宿でしっかり自転車に乗り込んでいました。

bl170831_013.jpg
ガスに覆われて真っ白な中禅寺湖畔を光徳小屋に向けて疾走中。
bl170831_014.jpg
自転車同好会のレース班、ツーリング班の皆さん10名。
雨にたたられた合宿、お疲れ様でした。

*************************************************************

日光光徳小屋は、春夏秋の登山やハイキング、奥日光の自然探究など、
多くの学生が訪れています。
詳しいご案内はこちらから

7月10日(月)・11日(火)、
高等科3年・選択生物の授業(担当:鍋山 航 教諭)で行われた
「pGLOバクテリア遺伝子組み換え実験」を取材しました。

bl170823_001.jpg

紫外線を当てると緑色蛍光に光る性質のオワンクラゲから得られた
緑色蛍光タンパク(GFP)の遺伝子を、バクテリアである大腸菌に遺伝子導入します。

大腸菌のコロニーは本来白色ですが、遺伝子組み換えによって性質が変わり
オワンクラゲと同様に紫外線(UV)によって緑色蛍光に光る性質に変化します。

bl170823_002.jpg
(図1)今回大腸菌に組み込むプラスミド DNA

学習のテーマは、遺伝子組み換え技術の理解と、
遺伝子発現の制御について学ぶことです。

3時間の座学による原理説明と3時間の無菌操作の練習を経て、
いよいよ遺伝子組み換え当日となりました。

<1日目 遺伝子組み換え操作>

プラスミドDNAと呼ばれる環状DNAを大腸菌に導入しました。
このプラスミドDNA中に緑色蛍光タンパク(GFP)の情報も含まれています。

また、プラスミドDNAを取り込むことに成功した大腸菌だけを選別するため、
プラスミドDNA内には抗生物質であるアンピシリン(amp)耐性遺伝子も含まれています。

本来、大腸菌は抗生物質であるアンピシリン存在下では死んでしまいますが、
プラスミドDNAを取り込むことに成功した大腸菌はアンピシリン入りの培地でも生育可能なため、
この性質を利用して、プラスミドDNAを取り込むことに成功した大腸菌を選別します。

大腸菌とプラスミドDNA溶液を混ぜて、
4℃→42℃(50秒)→4℃
という急激な温度変化(ヒートショック)を与えることで、
大腸菌にDNAを取り込ませます。

bl170823_003.jpg

42℃50秒は正確さが求められるため、
生徒たちもタイマーを構え、緊張の面持ちで行いました。

この実験はガスバーナーを使った火炎滅菌という方法での無菌操作で行いましたが、
とても暑くて生徒たちはたいへんでした。

bl170823_004.jpg

次に、ヒートショック後の大腸菌を、下図の①~④の4種類のプレートに広げます。
(まる1日培養し、結果は翌日観察します)

<a>
+DNA(DNAを加えた大腸菌)は
LB/amp、LB/amp/ara プレート上で培養します(下の図①、②)。


<b>
-DNA(DNAを加えていない大腸菌)は
LB/amp、LB プレート上で培養します(下の図の③、④)。

bl170823_005.jpg
(図2)今回の実験で使用する4種類のプレート

bl170823_006.jpg

この実験では、4種類中のプレート①と②に注目します。
(図④は培養が順調であることを確認する為のコントロール=対照実験。)
(図③は抗生物質であるアンピシリン(amp)が、
大腸菌に対して効いていることを示すコントロールです。)

プレート①は、大腸菌のコロニーが生えてくれば遺伝子導入が成功したことになります。
プラスミドDNAを取り込むことができた大腸菌は、抗生物質であるアンピシリン(amp)に対して抵抗性を持ち、
①のアンピシリン入りの培地でも生き残ることができるため、
①にコロニーが得られた場合は遺伝子組換え操作が成功したことになります。

プレート②は、コロニーが得られかつUVランプで緑色蛍光に光れば、
遺伝子組換えが成功し、さらに緑色蛍光タンパク(GFP)つくられたことになります。
②には①に加えてアラビノース(ARA)という糖が入っています。
プラスミドDNA内のGFP遺伝子がはたらくためには、アラビノース(ARA)がスイッチとして必要な物質ですが、
②はアラビノース入りの培地のためGFPが発現し、UVで緑色蛍光に光ることになります。

さて、結果を楽しみに、翌日まで大腸菌を37℃のインキュベーターで1日培養します。

4枚中②のプレート1枚だけ緑色蛍光に光っていれば実験成功です!

<2日目 結果観察>

bl170823_007.jpg

写真では見えにくいですが、左から①、②、③、④のシャーレがあり、
紫外線(UV)ランプを照射しています。
予想通り、②のプレートが緑色蛍光に光りました。つまり、緑色蛍光タンパク(GFP)がつくられたことになります。

まとめると、①のプレートには多数のコロニーがありますが白色です。
②のプレートには多数のコロニーがあり、UVランプにより緑色蛍光に光っています。
③のプレートにはコロニーは1つもありません。
④のプレートにはコロニーが多数ありますが白色です。

以上、全てのプレートが予想通りの結果となりました。

bl170823_008.jpg
(写真)緑色蛍光のコロニー

生徒のみなさんにとっては、
自分の手を動かしながら科学のおもしろさに触れ、
日ごろの学習内容を再確認する貴重な体験となりました。

高等科3年の選択生物では、1年間を通して
大学の生命科学の分野に直結するような実験を行っています。
次回は、動物組織の超薄切片を作製し、染色していく実験を行う予定です。

学習院高等科のホームページはこちらから

学習院が保有する校外施設のひとつ、
栃木県にある日光光徳小屋管理人の三樹さんから
7月のお便りが届きましたのでご紹介します。

***********************************************************

7月に入り関東地方では猛暑日が続いていますが、
光徳小屋の気温は朝方15℃前後、昼でも25℃前後と天然のクーラーの中で、
申し訳ないほど快適な毎日です。

いろは坂や中禅寺湖の道路は緑のトンネルになり、
戦場ヶ原を通る国道120号線の道沿いには夏の花が咲きだし、
青紫色のアヤメ、ピンクのホザキシモツケやノアザミ、
黄色のマツヨイグサ、白いシロヨメナなど、ドライブを楽しませてくれています。

blog170731_001.jpg
戦場ヶ原・国道120号線沿いのアヤメ
そして、小屋の近くで珍しい花を偶然見つけました。ショウキラン(鐘馗蘭)です。

blog170731_002.jpg
小屋裏の森の奥に入って行くと水源地があり、
あまり日の当たらないトトロの森のような所なのですが、
そこで10cm程の可愛らしい淡いピンク色の花を見つけました。

たった1本ひっそりと生え、何という花かと調べたところ、ショウキランだと分かりました。

名前の由来は、
「疫病神を追い払い魔を除くという神を鐘馗(しょうき)といい、
 花を正面から見るとひげ面で烏帽子をかぶった鐘馗人形に似ている」からだそうです。

自生で咲く華やかなピンク色のものは珍しいそうです。

**************

今月は日光で「第1回」、「初めて」、「新しい仲間」のニュースをお送りします。

「第1回」とは...ウルトラマラソン。

フルマラソンの42.195キロを超える競技で100キロマラソンが一般的ですが、
最近は全国でも30以上の大会が開催されています。

そして今回、7月2日(日)に、
第1回日光ウルトラマラソン(100キロと62キロの部の2種目)が行われました。
この大会は世界遺産シリーズの一つでもあり、
2,000名を超える多くの市民ランナーの参加がありました。

100キロの部のコースは、今市運動公園をスタートし、世界遺産である日光社寺前を通り、
馬返し~いろは坂(上り)~中禅寺湖~日光二荒山神社~日光自然博物館~いろは坂(下り)
~日光社寺前~鬼怒川温泉~大室~今市運動公園にゴールするという、
日光の観光地を巡る壮大なコースです。

選手たちは今市運動公園を早朝の4:30にスタートし、
中禅寺湖あたりまで登ってくるのは6:30~9:30頃、
応援に行こうと私たちも早朝から中禅寺湖で待機しました。

朝が早いこともあり、応援する人も少なく寂しい感じでしたが、
6時半過ぎにはトップの選手2名が通り過ぎ、
しばらくして徐々に選手も増えてくると、応援する人もチラホラ出てきました。

中禅寺湖は風が強く、いろは坂を登ってきた選手たちは汗が冷えて寒かったでしょう。
8:00頃には選手たちが続々と登ってきました。

blog170731_003.jpg
いろは坂を上り、中禅寺湖畔を走って日光二荒山神社の折り返し地点です。
blog170731_004.jpg
スタートして33キロ地点の第2関門・日光自然博物館前の給水所です。

ここで選手たちは水分、エネルギー補給をしていろは坂の下りに備えますが、
まだまだこれから67キロあり、ゴールのフィニッシュ制限の18:30まで9時間30分もありますので頑張ってください。
ちなみに100キロの部では約1,600名が出走し完走者が約1,110名(うち女性約140名)だったそうです。
すごい完走率ですね。マラソンファンの方は来年ぜひ挑戦してみてください!

「初めて」は...ヒメマスです。

中禅寺湖は「マス釣りの聖地」と呼ばれているそうですが、
東日本大震災の原発汚染で魚類の持ち帰りが禁止されていて、
今年になって汚染も改善されたことから6年ぶりに持ち帰りが解禁となりました。

釣りファンにとっては大変なニュースだそうで4月以降は大勢の釣り人が中禅寺湖に集まっています。
そんな中、釣るよりも食べる事に関心がある私達に嬉しいことに地元の方からヒメマスをいただきました。
初めて食べるヒメマスです。

blog170731_005.jpg
30センチ近くはあるとても綺麗なヒメマスで、ありがたくバター焼きにしていただきましたが、
薄いピンクの身やこんがり焼けた皮の味は感激するほど美味しかったです。

そして「新しい仲間」とは...中禅寺湖の遊覧船に新しい仲間が増えました。

中禅寺湖の遊覧船は4月から11月のあいだ営業をしていますが、
今までの「アストリア号」と「けごん号」に加え、20年ぶりに新型の遊覧船「男体号」が造られました。

8月からお目見えするそうですので、こちらにいらした際には、
ぜひとも新型船で中禅寺湖クルージングを楽しまれてください。
(残念ながら写真が撮れませんでした。)

**************

今月のゼミ・サークル紹介は2つのゼミです。
どちらのゼミも涼しい光徳小屋で2泊3日のゼミ合宿をされて、勉強もはかどっていたようです。

まず、理学部化学科から「大野ゼミ」(指導教員:大野 剛教授)12名のメンバーです。
勉強のかたわら、お昼には流しそうめんで楽しんでいました。

blog170731_006.jpg
「大野ゼミ」の方々。中には元気なシュノーケル姿?の生徒さんも...寒くなかったですか?

blog170731_007.jpg
天気は曇りで涼しい日ではありましたが、お昼の流しそうめん。おいしそう!

そして、文学部教育学科から「佐藤ゼミ」(指導教員:佐藤 陽治教授)8名のメンバーです。
天気が悪く残念な3日間でしたが、霧降高原から大笹牧場まで足を延ばされてドライブも楽しめたそうです。

blog170731_008.jpg
「佐藤ゼミ」の方々。1泊で帰られた方もいて、6名での写真となりました。

*************************************************************

日光光徳小屋は、春夏秋の登山やハイキング、奥日光の自然探究など、
多くの学生が訪れています。
詳しいご案内はこちらから

ページの先頭へ